私をロックとオーディオの世界に引きずり込んだのはPink FloydのMeddle(おせっかい)であるが、Pink Floydの一番の話題作はなんといってもThe Dark Side of The Moon
(狂気)であろう。
そのマルチチャネル収録のSACDをようやく入手し聞くことができた。
The Dark Side of The Moonは元々マルチチャネル再生が前提ではないのかと思わせるほどの曲の構成となっているが、元シェフィールドラボのダグ・サックスのミキシングによりマルチチャネル化されたのがこのSACDだ。
LP時代でもMeddleのOne of These Daysや、The Dark Side of The MoonのSpeak To Meには強烈な重低音が入っていて、しょぼいスピーカだと常に欲求不満状態で聞かざるを得なかったのだが、LFEに38cmウーハー2発を使った今のシステムで、しかもマルチチャネル再生だとどんな音を聞かせてくれるのかとっても興味があった。
が、しかしである。マルチチャネルで聞くSpeak to Meは全くの迫力不足だった。
マルチチャネルの音場感は素晴らしいのだが、期待していた重低音がないのだ。
SACDの2チャンネルトラックも同じように重低音がない。
ちなみにCDトラックは聞き慣れた重低音が入っている。
どうやら、ダグ・サックスのミキシングは音場感に重点を置いているようだ。
マルチチャネルの音場感+LFEの重低音を期待していたが肩透かしを食らってしまった。
こうなると、オリジナルのアラン・パーソンズのミキシングによる4チャンネル収録版が聞きたくなってきた。
Amazonで調べると単品では発売されていず、BOXセットに含まれているようである。
The Dark Side of The MoonはLPも含めると何枚も持っているので、単品でほしいのだが残念だ。
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